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2006年11月05日

●満月

仕事帰りに車で通りかかって見てしまった。
気持ちがふと緩むレストランに「貸し店舗」の張り紙がついているのを。

はじめてそこに訪れた時、一緒に時を過ごしてくれた友人は妊娠していた。
二回目にそこを訪れた時、久しぶりに会う友人は可愛い帽子をかぶってた。

もう、三回目を持つ機会を失ってしまった。
一緒に行きたい人がもっと居たのに。切ないなぁ。

仕事の疲れに重なって、なんだか余計に疲れてスーツが重く感じた。
やけくそになって家に帰る反対方向のお風呂屋さんに車を走らせた。

温泉に漬からなくちゃ、体も心もバラバラになっちゃいそうだった。
イタリアの温泉の話を読んだせいだ。こんなに温泉にすがりたいのは。
ダーリンにメールをして、100円ショップでタオルを買って。
お財布残金1400円。お風呂600円。

露天風呂に浸かった。
見上げたら明るい空には満月がポカっと浮かんでいた。
綺麗だった。
ずーっと見つめていたら、お月様が水っぽく見えてきた。
ドロップが溶けるみたいに、輪郭がじわっとした層があるように見えた。

なんだろねぇ、この切なさは。

お風呂に浸かる子供も大人もたくさん居て、お湯は等しくみんなを温めていた。
チビちゃんたちは月を指差し、飽きては他の湯船に移動し
壁際のお嬢さんたちは恋の話をしていた。
段差で腰湯の女性たちは仕事の愚痴を語っていた。
湯船中ほどの奥様たちはともに暮らす認知症老人のことを。
お湯がじゃぁじゃぁ出てくる岩の横では、長いこと一人のおばぁちゃんが目を閉じていた。
女も人生悲喜交々だなぁ。

私は月を見上げながら、周りの話に耳を傾けたり、ぼんやりしたり、考え事をしたり
暑くなって出たり、少し冷えて沈んだりを繰り返した。

お風呂から上がって、休憩所で本を読み、もういっかいお風呂に入った。
手も足もふやけてシワシワになった。

車に戻ると、既に三時間が過ぎていた。
こんなに長くお風呂に居たのは久しぶりだった。しかも一人で。

ピカピカのお月様は風呂上りの私も変わらず照らしてくれていた。

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コメント

綺麗な満月だったよねぇ(´ω`)
昨日子供達が、月が丸かったんだよーって話してくれたんだーヾ(・c_,・。) ノ =з =з= з
疲れた時、癒しが欲しい時に見る月や星はホント好きだなー
温泉入ってのんびり過ごす時間っていいねー
私も今度一人で行ってみようかしら・・・
まぁでもただ一つ苦手なのが
コンタクトをはずさんといかんから
前が全く見えんのよね・・・

Seika、ありがと♪
ほんとうにキレイな満月だったね。
今度は温泉に一緒に行こうよ。

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