●「6号 初ワンマンライブができるまで」スタッフ編
2006年4月23日
この日に向かって6号を愛する人たちのエネルギーが高まってゆくのを肌で感じていた。
当日、客席の居ない大きなホールでリハーサルがはじまった。
ピリッと緊張感が漂う中、繰り返される曲の出だしや曲のつなぎ。
映像を交えた演出の為に必要なスクリーンの上げ下げからライティングまで集中して行われた。
ライティング数と美しさに6号と共にできた島村楽器バンドコンテスト九州ファイナルの福岡でのステージやジャパンファイナルの東京でのステージが思い出される。
客席の前方3列目の通路に設けられた補習席のような小さなブースで、渾身のムービーをスクリーンに写すため操作をするkingooの背中。
客席中央のPAブースに髭づらのミッチーの姿。
会場にTRENDY氏の厳しい指示の言葉が高いトーンで響く。
縁を繋いでくれた、もう会えなくなってしまった友人の働いていたこの場所で。
彼が手入れをしたこともあるだろうライトの光が6号を照らしている。
なんだか胸がいっぱいになってしまう。
AM 10:00 リハーサル1時間前
「よろしくお願いします!」ロビーにスタッフ14人と6号メンバー4人の声が響いた。
ライティング、舞台装置、音響の業者の皆さんとは別に、
プロデューサーTRENDY氏のもと少数精鋭のスタッフ13人が集結。
長い一日の始まりだった。
それぞれが6号を一番輝かせようと、プロフェッショナルな14人のいでたちは・・・
黒いTシャツの胸と左袖には6号のロゴ、背中にはSTAFFの文字がそれぞれ黄色くプリントされている。
同じ色合いの首から下げたスタッフパスにもデザイナーQたろ氏の愛情がこもっている。
ステージで行われている舞台設営の間、
平くん大輔くんの映像スタッフ(柴ちゃん曰く「kingooさんの手下」)はミーティングと下見。
受付・物販スタッフと会場整理スタッフはホールの設営にかかった。
首に黄色い6号タオルをリストバンドでネクタイのように止めた「本田巻き」の発案者、洋くん。そして近藤くんが長机を軽々と運ぶ。リハーサルまで仕事が無いスタッフもお手伝い。
見やすく買いやすい物販コーナーにするにはどうしたらいいのか。
お客さんがスムーズに通れて混乱せずにチケットをもぎり、パンフレットを手渡しするにはどうしたらいいのか。受付・物販スタッフリーダーの大村氏の経験に裏打ちされたノウハウが光る。
ギターのタツキくんデザインの可愛い記念ステッカー、プロフェッショナルな凝り性Qたろ氏デザインの愛情溢れるパンフレットも受付に重ねて並んだ。
アンケートコーナーの設置も完璧。
リハーサルでチェックの為に流されたオープニングムービーを見て涙を溜めたという、
職業は販売業の受付・会場スタッフ、小柄でスタッフTシャツがワンピースになってしまう、さっちゃんとK子ちゃんの姿が愛らしい。
通し確認リハーサルが始まっていたというのに、控え室でゴミ袋を机にガムテープで止め「もえるごみ」「カン」「ペットボトル」なんてのんきに書いていた私。
ステージスタッフの真島さんに呼ばれるも時既に遅し、開演前の影ナレのリハをしそこなうミス。
ステージ上で本番では接近して撮れないであろうドラムスQちゃんを激写し続け、降りてきたスクリーンに頭をぶつけそうになるQたろ氏など、おちゃめな場面もありながらも時間は流れた。
PM 3:00 物販コーナー客入れ開始。
コミュニティーセンター5階のエレベーターを背にして
正面に物販コーナーには、グッズを求めるファンが目を輝かせて集まってきた。
左奥、ファンの子たちの用意した「サプライズ寄せ書き」にはたくさんの人がメッセージを書き込む。
物販コーナーの右横には九州ファイナル、ジャパンファイナル、アルバム発売にも6号と共にあった黄色に6号ロゴの応援幕がポールにかかっている。
右奥には、チケットもぎりのコーナーの前にお客さんが並びはじめる。
このチケットもぎりの長机のセッティング位置を巡ってTRENDY氏と大村氏が持論を戦わせたことなんてお客さんは知らない。
物販コーナーては手馴れた大村氏、さっちゃん、K子ちゃんの3人が私の隣でどんどんグッズを売っていた。Qたろ氏デザインのTシャツ、黒Mは売り切れ間近。
PM 3:30 開場。
いよいよスタッフの動きも慌しくなる。
スタッフTシャツの上に黒ジャケット、プロデューサーTRENDY氏の姿も見える。
開場内ではkingoo作成の「五月」「約束の場所」のPVがループしてずっと流されはじめる。
PM 3:48 6号楽屋からステージすそへ。
円陣を組むメンバーをカメラを構えたQたろ氏、ハンディビデオを持った平くんと私が画を抑える。
昨年夏から6号のライブ全てに同行し円陣を撮影し続けたkingooの姿は無く、ムービーの為に開場内でプロデューサーTRENDY氏の指示を待っていた。
PM 3:50 前説開始
たまたま取材に来ていた6号とファンにはおなじみのTV佐世保の田川レポーターが登場。
プロデューサーTRENDY氏のたくらみで前説をお願いされた田川さんであった。
PM 3:55 第1回目の影ナレ。
TRENDY氏が満面の笑顔で「チカさん英語入ると嬉しいでしょ♪」という意地悪な日本語バージョンと英語バージョンの2タイプのアナウンスを無事に終える。渡された時は正直まいった(笑)
PM 4:00 開演の影ナレ。
PM 4:01 スポンサーCMスタート
6号のメンバーがそれぞれナレーションを録音したCM、音源化されていない曲がBGM。
聞き入り見はまるファンの反応を感じながらオープニングムービーに移るのをじっと待つ。
PM 4:05 オープニングムービースタート
表示されたカウントに合わせてファンの声が会場に響く。
もう一人のプロフェッショナルな凝り性kingooが愛情と時間と情熱を注ぎ込んで作ったムービー。
6号もステージすその暗幕の間でじっと見る。
「五月」のリミックスが大音響で響き、画面にはメンバーが映し出されファンが沸いている頃、ロビーではギリギリ到着のお客さんの受付に追われていたと聞く。
リハーサルでムービーが良かったと感激していたスタッフのさっちゃんとK子ちゃんが、お客さんに「ムービーを少しでも長く見て欲しい」と、物販を閉めて受付に走ったのだという。
愛情が感じられるナイス判断だ。
ムービーが終わるとタイミングを計ったステージスタッフの豊村くん、ヨシヅくんがムービーへの影映りこみ防止の為に移動していたマイクなどの位置を直す。
SEと呼ばれる音楽が流れ始める
・・・・・インカムを付けたTRENDY氏の手がメンバーの背中を押し・・・・
全てのスタッフの耳に、会場からの大きな歓声が聞こえた。