●『王国 その3 ひみつの花園』 よしもとばなな著
ばななさん、大好き。
大好き。大好き。大好き。大好き!
この本、発行が11月25日だった。
でも、新刊が出ているのを知らずに昨日買った。
そんなに好きなら、調べて発売日に手に入れろと言われるけど、
私は、大好きだからこそ知らずに本屋で出会いたい。
まさに、現在の私の状態に「巡りあった」タイミングで手に出来た。
昨日までに何度か本屋に行ったのに、一体どこを見ていたのでしょう
このタイミングで手に取ることができるように、何かによってか自分のフィルターによってか
遠ざけられていたとしか思えない、と思い込みの激しい私は思う。
帯も、新刊案内も全く読まずに手に取ったので、何の先入観も持たずに手に出来た幸せ。
シリーズものの3冊目だったから、前どんなだったかな~と思うより早く
手のひらに本を乗せて表紙を開いたら、勢いよく2冊目までのストーリーを思い出した。
読み進むうちに
このところの落ち込みと悲しみと不安感が、涙と共に溶けた。
出合いだった。
ちょっと前でも後でも、きっと違う。
二回目に読むのからも、またずっと違う。
大事に、大事に読んだ。
ラストに近いあたりで、頬に涙が伝ったまま声に出して笑っている自分にびっくりした。
昔からだけど、世界に入り込んでしまうところがある。
隣でゲームしている旦那に「怖いよ~」と笑われて実世界に戻った。
反対側の隣には、コタツで温まりすぎて出てきた猫が涼んでいた。
ばななさんの世界は、登場人物も風景も、色も、空気感さえ、この世に本当に存在している存在感の匂いがプンプンしてくるので、たまらなく好きだ。
たぶん、ものすごくエッセンスを凝縮して収められているんだろうと思う。
ばななさんが私が生きている現在に存在して、世に本を送り出してくれていることが嬉しい。
同じ今世に生きているなんて夢みたいだ。
なんだか要らないものを削ぐことができた感じがしたので
いい予感のまま実家に電話してみた。
下の妹が出た。
ただ声が聞けたこと。穏やかな声だったこと。
やっと彼女に触れることができて嬉しかった。恋しかったんだ。
短い時間で全部を伝えられないことも、妹が全部を私に伝えたくないだろうなということも
計算じゃなくて彼女は彼女なりの人生を一生懸命歩んでいることが分かって安心した。
きっと本人が知らずに作ってしまってることがあるだろうということも
そっくりそのまま私の大事な妹なんだなって思えて。
罪悪感や私の勝手な悲しみも消えた。
大丈夫。大丈夫だったよ。
いろんな人に愛情をもらってる。
本からでさえ、こんなに伝わった。
よしもとばななさん、ありがとう。
今までもこれからも、ずっとずっと大好きです。
コメント
「王国」シリーズですね。読んでみたいです。
本当に、よしもとばななさんのお話は、なんというか影響力ありますね。
只今、「ひな菊の人生」という、ひな菊のように控えめな装丁の本を読み始めました。
高校の頃、初期の本を繰り返し読んでは、友人に朗読してやったりしてしまいました・・・
放送部だったので!!ほんと、「ムーンライトシャドウ」なんか、何回も音読しましたよ・・・。
ほぼ日の連載はお読みですか?書けるひとというのは人を寂しくも楽しくもさせられるのだと身をもって感じるのです。
Posted by: 利休鼠 | 2006年01月25日 14:24
わぁ、利休鼠さんだ。こちらにも、ありがとう(^^)嬉しいな♪
実は私も放送部出身ですよ。意外なところで共通点ありましたね。
ほぼ日の連載、読んだことないです。おお、嬉しい。そっちも楽しみです。教えてくれて、ありがとう(^^)
Posted by: ちか | 2006年01月26日 01:33