6号の演奏があってから4時間ほど後。
ゲストのdryhiのライブ、抽選会、ストレンジヌードカルテットのライブと続き
審査発表の時間がやってきた。
もう、あの演奏で私の中ではグランプリだったから、自信満々でドキドキして座っていた。
優秀賞の2組の発表。
2組とも悔しそうにしていた。グランプリじゃないから。
司会のおねぇさんが「優秀賞でくやしいっていうコメントもはじめてききました」とはしゃいでいた。
一番を目指して頑張ってきたら、悔しい思いもあって当然だとおもう。
いよいよグランプリの発表・・・・と思ったら、審査員特別賞があるという。
決められなくて、もうひとつのバンドに賞をやりたいと決まったのだそうだ。
そうかそうか・・・・・
「エントリーナンバー4番」
・・4番?
「6号!!!」
・・・・・6号?
私のファーストインプレッション。
もう、自信満々でグランプリだと信じて疑わなかったから
グランプリの発表に合わせて気持ちを整えていたから
肩透かしを食らった感じがしたんだ。
神社や公園にあるような階段、舗装はされてるんだけど、上っていくと急に高さが違うことがある
慣れたリズムと高さで上ってきて、急にガクンと低かったり・・・・
そんな階段を踏んだときみたいなショック。
全く期待していなかったことが起こったショック。
グランプリの発表も、上の空に聞いていた。水の中に居るみたいに。
とても素晴らしかったし、聞き入った人たちだったけど。
私が愛しているのは6号なの。
気の無い拍手を送ってしまった。ごめんね。
今ならちゃんと分かる、賞の意味も
でも、そのときの私は失礼にも放心したような悔しいような納得がいかない気持ちで佇んでいた。
嘘をつけないから正直に言う、あの時は素直に喜べなかった。
ポジティブに言えば、グランプリを信じて疑わなくて夢見てきた。
いつの間にか応援団はメンバーと同じ気持ちで居たんだ。
いつの間にかサッカーのサポーターみたいに、グランプリを取るんだと同じ気持ちで。
ものすごいエネルギーと信じる気持ち。
今は嵐が過ぎて、にじみ出るみたいに誇らしい気持ちでいっぱい。
これからも6号は、きっともっとすごくなるし
これからも応援する気持ちが強くなることはあっても覚めはしない。
夢のステージで賞を頂いた6号。
2500バンドの中の12組。その中で賞を頂けたのは4組。
名誉な、嬉しくて、素晴らしいことだ。
すごいことじゃん。
それにあんまり愛しすぎて他が見えなくなりますよ、
ほらね、たまには客観的に・・と時間をもらえたのかもしれない。
上る先に終わりは無い。
感謝をして進もう。
だって飛行機乗って来てよかったと心から嘘偽り無く言える素晴らしい6号のライブをみれたもん。
出し尽くして今の精一杯だったもん。結果は結果だけど、とにかく最高だったよ。
たくさんの来れなかったファンの皆に見せたかった、聞かせたかった。
素晴らしかったから。あんな顔見たことないくらいに。輝いててカッコよかった。
初めて聞いた人にも届いた気がしたもん。
他のバンドもたのしくて、音楽っていいなってすごく思えたし
いい1日だった。疲れて眠かったけど、そこだけはすごく満足だった。
夜は酔っ払った。
学生時代に馬鹿みたいに飲んでいた新宿で。飲んで。飲んだ。
6号と、ツアーの皆と、あのひと時を一緒に過ごせた喜びを、幸せをかみ締めて。
ちきしょう、6号もファンもイイ奴ばっかりだ。
うはははははは・・・・と、酔っ払った。思いっきり。
早朝集合、長旅、興奮で疲れきった応援ツアーの一行から、眠たくなり限界な人たちが一人二人とホテルへ帰っていった。
店から出るころには、ずいぶんと人が減っていた。
そして、タツキくんはヨレていた。
タツキくんがお酒を飲んだところに初めて居た。
あんまり幸せで・・・と酔っ払って男泣きをしていた。
流れる涙もそのままに、切れ長の目からボロボロこぼして。
お父さんが隣に居るというんだ。彼の亡くなったお父さんが側に居てくれるような気がすると。
見えるような気がすると。あんまり幸せすぎて。
それは一緒に居てくれてるさ、いつも。今日はエネルギーを強く感じるのさ。
おねえさんはとても我慢ができなくなったんだよ~隣で同じように魂の解放してしまった。
ホテルへ帰ってゆくタツキくんと眠たそうなくりコちゃんとユミコちゃんにバイバイして、
いつの間にか、さらに少なくなった人数で、次のお店へ行った。
何故か途中で寝てしまった。
そういえば私も2時間くらいしか寝ていないんだった。
ホテルに帰って、RYOKOちゃん、ミナちゃん、ノゾミちゃんの女子大生組の部屋にお邪魔させてもらった。
私の荷物は、柴ちゃんのお姉さん親子と同室だったから起こしたくなかったんだ。
時は既に午前二時。そういえば昨日もこのくらいの時間に寝たな~と
3人が用意してくれたパック入りのクレンジングと洗顔とローションと乳液を頂いて。
「チカさんそのベット使ってよ」
トリプルのお部屋にお邪魔して、私がベットを使ってしまったらどうすんのさ、、、と言いながら
あんまり彼女達が熱心に勧めてくれるし眠くて朦朧としてきたので甘えて寝た。
7時ごろ、ミナちゃんの携帯アラームの音で目が覚めると、RYOKOちゃんが床でカエル着ぐるみパジャマでうつ伏せになって寝ていた!!!
なんてことだ!このカエル着ぐるみパジャマで果敢にもコンビニへ行き、通りすがりのQちゃんに笑われたという自慢のパジャマで、床に居た。
私は起きたからベットを変わろうよというと「ちょっと横になってただけです」など寝ぼけていじらしいことを言うじゃないか(笑)
とにかくベットに寝てもらって、少ししたら3人とも寝たみたいだった。
三人を起こさないように暗がりで起きて、昨日の汗臭い服を着て廊下に出ると、マツくんパパ&ママが朝ごはんに行かれるところだった。私も、どんなにはしゃいでも生活リズムを崩さない素敵な大人になりたい・・・
ふと、二つ先の部屋から柴ちゃんママとおねぇさんミカさんの声が小さくするじゃないか。
あ、起きてるならシャワー浴びよう・・・と。あれ?
私たちの部屋はずっと向こうのはず、と思いながら尋ねると、浴衣姿のお二人から語られる事実。
思いやりの連鎖が奇跡を生んでいたことが発覚。
ツアーメンバーは夜の街に繰り出す前にホテルへ荷物を置きに来た。
まず、部屋割りを組みなおし、仲良し2人組や3人組みを同部屋にした。
私は誰と組んでもよかったので柴ちゃんおねえさん家族3人と相部屋にしてもらったのだった。
部屋のメモにメッセージと携帯番号を残して。
その時、柴ちゃんファミリーは現地の親戚とご飯を食べていて別行動。
ホテルに帰ってから、小さい子供と家族以外が同部屋は申し訳ないとホテルに別の部屋をと申し出たのだという。
ホテルは旅行会社から、小さい子供2人とは聞いていなかったと、部屋も空いているし料金の追加は不要だから家族で使うようにと用意してくれたのだという。
私たちが相部屋だったはずの部屋は、互いの思いやりで、無人になっていたのだ(笑)
お詫びとお礼を柴ちゃんファミリーに伝えた後、フロントで鍵をもらって、私は部屋に入った。
部屋は私が後にした机の上のメモもそのままだった。
すごい、思いやりと行きちがいとサービスのコラボレーション。
RYOKOちゃんには申し訳ないことをしたけど、なんだか私は皆の人柄にまた触れて
嬉しくてたまらなくなった。
柴ちゃんファミリーの優しさは、ベースを弾く息子にも間違いなく遺伝しているのである。
嬉しくて、誰かに伝えたくて旦那にメールで報告した。
ヒロイチくんと同室の旦那からは、昨日の夜ホテルのタクシーに着いたはずが姿を見ていない。
メールにも返事が無い。どこかの道端で酔っ払っていないかな?
シャワーを浴びてまた新しい浴衣を着て幸せな気持ちで居たらノックの音。
頭モシャモシャの旦那が、荷物をかかえてやってきた。
起きたものの、自分よりも夜更かししていたヒロイチくんを起こしたくなくて
ちょうど私からのメールを読んで、メール打ち返す気配までも気にして、暗がりで荷物をそおっと集めて出てきたのだという。こっちも思いやりだ(笑)
グチャグチャのスーツケースの中身をつめなおし、シャワー浴びておいでとお尻を叩いた。
その後、目を覚ましたヒロイチくんが旦那の不在にびっくりしてメールしてきたという。
笑える。
旦那から聞いた話によると・・・
昨日の夜は2次会の後、ヒロイチくんと旦那の部屋に、柴ちゃんと3人で3次会だったのだという。
途中で力尽きて寝てしまった旦那が、最後に聞こえたのは
「きんぐーさんを起こしたくないし、マツも起きたみたいなんで部屋に行きますね」という柴ちゃんの声だったそうだ。
思いやりのオンパレード。こんなにいい人たちばっかりが集まるなんて、どうかしてる。
嬉しくて自然に笑顔になっちゃって、寝不足なのに化粧乗りがいいこといいこと(笑)
やばいな、なんでもできちゃうくらいエネルギーが満タンだった。
その朝の私は、史上最強だった。